横のつながりの中で

湘南ケアカレッジの卒業生たちは、15日間の研修を終えたのち、それぞれの道を歩み出します。介護の仕事を探し始める方もいれば、すでに介護の仕事が決まっていて、次の日からサービスに入る方もいます。新たに他の研修にて学び始める方もいれば、家族の介護に戻る方もいれば、まずはボランティアとしてかかわりを持とうとする方もいます。研修に来る前は介護の仕事をしようとは思っていなかったけど、研修が終わる頃には、介護の仕事がやってみたいと思うようになり、実際に仕事に就く方も多いです。それでも、どんな道に進もうと、湘南ケアカレッジのクラスメイトであったというつながりは同じです。

 

先日、卒業生からメールをいただきました。就職活動をしたところ、受けた3社ともに内定をもらい、悩んだ末に自分で決めた施設で働き始め、ようやく1ヶ月が経ったという報告でした。彼からのメールはいつも端的かつシンプルなのですが、その文面からは彼の考えていることや想いが伝わってきます。彼の悩みや想いは彼だけのものではなく、他のクラスメイトや卒業生たちも経験しているのではないか、そう思い、彼の承諾を得て、このブログに掲載させてもらいました。

 

こんにちは
ご無沙汰してます。

 

特養に勤めて、そろそろ一月が経つ頃です。
覚える事が無限にありダブルワークの身には辛いこの頃ですが()、やっと1日の流れや自分のわからない所などが質問出来る様になってきました。
利用者からの新人いじめも経験中です()

授業で先生が言っていた自分のやりたい介護
今、自分は特養のユニットに居ますが、皆さん車イスで会話も余り出来ません。
食べ物も、かなり制限があり、イベントや何かにも制限があります。
正直、もう少し色々出来る人達ならと思う時に、はっ!と思い出しています。

 

まぁ、3年は黙って働くつもりなんで不満は言いません()

こんな所ですまたメールしますお疲れ様でした。


 

先日も紹介しましたが、教室に同僚を連れて遊びに来てくれた卒業生さんが言っていました。「お互いに違う場所で働いているけど、クラスメイトたちも頑張っているのだと思うと、励まされるし、私も頑張らなきゃって自然に思えるんです」と。

 

私たちが社会に出ると、いつの間にか縦のつながりばかりでがんじがらめになってしまいますが、横のフラットなつながりは思っている以上に少なく、大切にしいないと失われてしまうものです。働いている場所や周りの環境によって、それぞれの悩みや想いは少しずつ異なるかもしれませんが、それを横のフラットなつながりの中で共有することで、誰もが、どこかで救われる気がするのです。