幸せな1日

日曜日クラスの授業終了後に、講師会が開かれました。湘南ケアカレッジが開校してから、半年に1度のペースで開催してきましたので、これで3回目の講師会になります。湘南ケアカレッジのこれからを考える集まりであり、先生方が一堂に会して友好を深めるための場でもあります。つまりは湘南ケアカレッジをもっと良くしていくための会ということです。この会の間だけは、いつもは教壇に立って教えている先生方も、椅子に座り、生徒さんの気持ちになって参加してくれます。2014年度の上半期を振り返りつつ、グループワークをし、新しい先生の紹介や教え方の研修など内容は盛りだくさん。そして講師会が終わると、お待ちかねの懇親会です。

 

今回は、湘南ケアカレッジの卒業生がやっている「東林バーベキュー」が会場となりました。な、なんと、団体様用のバスで学校の前まで迎えに来てくれる手厚さ。しかも卒業生のひとりが自ら運転して迎えに来て下さったのです。「Mさんが迎えに来てくれたら面白いね」と半ば冗談で言っていたのですが、まさか現実になるとは…。Mさんは10月から今の仕事と並行して訪問介護にも従事することになったそうです。期待と不安を打ち明けてもらっているうちに、あっと言う間に現地に到着しました。

 

お店の入り口をくぐろうとしたその時、「先生~!」と向こうから手を振って出迎えてくれる人々がいました。状況が理解できず、目を疑ってしまいましたが、そこには4月短期クラスの生徒さんたちがいました。私たちの講師会に合わせて、プチ同窓会を開いてくれたとのことで、懐かしい面々とおよそ半年ぶりに再会することができました。まさかの対面に先生方も喜んでくれていましたよOさん。粋な計らいに感謝しています。たくさん食べ、たくさん話したのち、卒業生さんたちと一緒にバスに乗って最寄りの駅まで送ってもらい、解散しました。

 

実はこの日、講師会が始まる前に5月短期クラスの卒業生さんたちが、教室まで遊びにきてくれました。前の日にメールで「近々遊びにいきます!」と書いてくれていたのですが、まさか翌日とは…驚きでした(笑)。これからクラスのメンバーとの集まりがあるそうで、5月の末に卒業してから、ほぼ1月に1度ぐらいのペースで集い、それぞれの近況を報告し合ったり、情報を共有したりしているそうです。年齢も性別など全く違うメンバーですが、お互いがそれを認め合い、それぞれが違うことを楽しんでいる、そんな気持ちが伝わってきました。そのうちのひとりは、湘南ケアカレッジで先生をやりたいと言ってくれて、私も彼女の素質にはかなり期待していますので、まずは現場で経験を積み、介護福祉士の試験に無事に合格し、ケアカレに戻ってきてくれることを願います。

 

今日1日で何よりも幸せだったのは、たくさんの卒業生さんたちと会えて、私だけではなく先生方も、今現場で楽しく働いているという声を直接に聞けたことです。「学校で教えてもらったことをフル活用の毎日です」と言ってくれた卒業生もいました。学んだことが実際の現場で役に立っているという言葉以上に嬉しい言葉はないかもしれません。私たちはどの授業においても最善を尽くしていますし、良かれと思うことを目の前の生徒さんたちに全力で伝えていますが、全く迷いがないかというとそうではありません。何が正しいのかなんて、その時には誰も分からないのです。先生方にも生徒さんたちも。それでも、実際の現場に出た卒業生の明るい表情や感謝の言葉を聞いたとき初めて、私たちは間違っていなかったのだと認めてもらえた気がするのです。そんな時、私たちは心安らかに、この上ない幸せを感じることができるのです。



*上のイラストは、最近卒業した生徒さんが先生方の似顔絵を描いてくれたものです。誰がどれか分かりますか?