10月短期クラスが無事に終了しました。いつもに比べて人数が少なかったこともあるのか、ワイワイという感じではなく、静かなクラスでしたが、皆さんとても真面目で一生懸命に取り組んでくれていたのが印象的でした。楽しさが表面に出てこないというだけで、決してつまらなく思っているわけではなく(私自身、表現が苦手なタイプでもあるので良く分かります)、心の中では存分に研修を楽しんでいただけたのではないかというアンケート結果でした。最終日には、ミッキーマウスの可愛らしい色紙を頂戴しました!学校をやっていて良かったと思える瞬間のひとつです。私たちの宝物にしますね。ありがとうございます。
「介護職員初任者研修」を行っていていつも感じるのは、仲間の大切さです。同じ志を持った仲間との出会いです。これは「介護職員初任者研修」のカリキュラムには組み込まれてはいませんが、「介護職員初任者研修」において最も重要な要素のひとつであり、大げさに言うと、「介護職員初任者研修」全体の満足度を大きく左右する大切なポイントです。共に学び合い、互いに心が通じ合う仲間と一緒に学ぶことができれば、それだけで研修の楽しさや意義が倍増するのです。そして、もしかすると、それから先の仕事や人生さえも大きく変えてしまうこともあると思います。
それは気の合う仲間と仲良くなるだけではなく、日常では出会うことのなかった人々との出会いも含まれます。普段は接する機会のなかった人々が、研修でたまたま隣に座ったことで接点が生まれ、ひと言ふたこと、話をしていくうちに、その人となりが分かり始め、違った考え方や視点があることに気づき、自分の世界がいかに狭かったか、そして世界は複雑で豊かであることを知るのです。それは介護や福祉の世界では最も必要な、他人に対する興味ということでもあります。
今回のクラスは、若い男性陣がリードして、研修後に打ち上げを開催したそうです。そういう形で、主体的に仲間とのつながりを大事にしようという気持ちや行動はとても素晴らしいと思います。今は単なる打ち上げかもしれませんが、卒業生さんたちがそれぞれに新しい人生を歩み始めたとき、職場にも家庭にも属さない、横のつながりは大きな意味を持ってきます。職場の先輩や同僚にも聞けないこと、言えないことも、同級生という横のつながりと共有することで解決したりすることがあるはずです。時間が経てば経つほど、特に介護の仕事に取り組めば取り組むほど、仲間との交流は大きく意味を持ち始めるのです。
最終日の翌日の土曜日、2月土曜日クラスの卒業生さんたちが顔を出してくれました。ひとりは有料老人ホームで働き初め、ひとりは障害者のガイドヘルプを今やっていると報告してくれました。ふたりとも生き生きとした顔をされており、「今の仕事が楽しい」、「天職かもしれない」とお仕事の内容を語ってくれました。佐々木先生も私も、そんな声を直接聞けて本当に嬉しかったです。遊びにきてくださっただけでもありがたいのに、お土産までいただき感謝しています。これからもう1人の同級生と合流して、町田で飲みに行くそうです。3人は、研修でたまたま同じ机に並んで座ったことがきっかけで仲間になったそうですよ。