学ぶことの楽しさ

この時期になると、何か新しいことを始めたいという気持ちが湧き上がってきます。実際にここ数週間の間、「新しい学校に通い始めます」と報告しに来てくださった卒業生が何人もいました。その卒業生たちが揃って口にするのは、「ケアカレに来て学んだことがきっかけとなり、さらに新しいことを学びたくなった」、「ケアカレの先生方おかげで、勉強することの楽しさが分かった」という言葉。もしかすると、その感謝の気持ちを伝えるために来てくださったのかもしれません。


1月短期BクラスのNさんは、4月から鍼灸の専門学校に通うそうです。小さい頃から興味があり、自分でも鍼灸を利用したりしているからとのこと。「60の手習いですが」と謙遜されていましたが、彼女なら3年後には介護と鍼灸を融合した何かを生み出してくれると思います。12月日曜クラスのTさんは、介護福祉士の専門学校に合格したそうです。嬉しかったようで、色々な先生方にも報告していました。一昨年の11月短期クラスのMさんとKさんは、准看護師の専門学校に3年間通うことを決めたそうです。別々の学校ですが、2人とも働きながら通学するとのことでした。

 

湘南ケアカレッジで楽しく学んだ生徒さんたちが卒業したのち、さらに学びたいと思ってくれるのは嬉しい限りです。それは湘南ケアカレッジでの学びや体験が、その生徒さんたちにとって価値あるものであったことを意味します。もしケアカレで学んだことがあまり役に立たず、心にも響かず、体験もつまらないものであったとしたら、もしケアカレで出会った先生方やクラスメイトたちと心を通わせられていなかったら、その人は二度と新しい学校に通って勉強したいとは思わないはずです。


本当はまたケアカレに戻ってきて学べるようになれば良いですし(そろそろ実務者研修ですね)、ケアカレ以上の学校は正直ないと思うのですが(笑)、他の学校でも楽しく学んでくれることを願います。

 

大人になってからの勉強は楽しいものです。いくらでも勉強する時間があって、むしろ勉強することが求められた子ども時代にはあれだけ嫌々だったにもかかわらず、大人になって自主的に勉強すると楽しみが分かるのだから不思議です。自らの意思で学びたいと思い、自分でお金を出して学ぶと、こんなにも楽しくて、充実した体験が得られるものかと驚く方もいらっしゃいます。


私たちも学びたいという気持ちに応えたいと頑張っていますし、実際に生徒さんたちが楽しく学んでいる姿を見ると、一緒になって学びたいとさえ思ってしまいます。学ぶことは喜びでもあり、快楽でもあるのです。そして、教室に来てくださった卒業生さんたちのように、学ぶことが楽しいと思えると人生が変わりますね。


生徒さんたちから記念にいただいたバラが新しい芽を出し、花を咲かせ始めました。今週は冬のような寒さですが、もう春が来たのですね。