いつも心配

新しいクラスが始まると、どのようなクラスになるのか、期待と心配で心が一杯になります。どのような生徒さんたちなのか、研修を楽しんでくれているだろうか、授業は分かりやすいだろうか、気遣いやサポートは行き届いているだろうか。どちらかというと、いつも心配です。湘南ケアカレッジが開校してこれまで40クラス以上を経験してきたにもかかわらず、いつまで経っても心配が尽きることはありません。先生方も、いろいろな角度や視点から、それぞれに心配をしてくれます。最近思うのは、良い学校をつくろうと思ってやっていれば、心配がなくなることはないのだということ。心配するからこそ、心を配れるのだと思うのです。

先日、5月短期Aクラスが無事に修了しました。このクラスは最初、とても静かで心配したのですが、回を増すごとに活気が出始め、最後はとても楽しく終わることができました。静かと言うよりは、最初の頃は皆さんネコをかぶっていただけでした(笑)。それでも、私たちは生徒さんたちとの心の距離が遠いのではと焦りました。たった15日間しかない研修だからこそ、このまま終わってしまったらどうしようと心配になるのです。せっかく湘南ケアカレッジに来てもらったのですから、「来て良かった」と思ってもらいたいですし、お互いが理解し合って、より人間的な心の交流がしたいと思うからです。

 

そうやって人間関係をつくっていくからこそ、ひとつのクラスが終わるとホッとします。クラスがひとつにまとまって、「介護って素晴らしい」、「介護観が180度変わった」と言ってもらえて、全員が笑顔で卒業してくれると、今までの心配の氷が解け、心から安堵するのです。そして同時に、せっかくここまでまとまってきたのに、もう終わってしまう、卒業してそれぞれが別々の道を歩み始めなければならないことを残念に思います。束の間の安堵感と、そのあとに襲ってくる寂しさということでしょうか。

 

たった15日間の研修にそこまで入れ込んでいたらもたないよ、と大手スクールの経営者たちには笑われそうですが、たしかにそういった意味では、私は経営者ではなく裏方なのだと思います。でもそういう裏方の仕事が好きなのだから仕方ありませんよね。私自身は直接教えることはできませんが、生徒さんたちと先生方の顔が見える現場にずっと立ち続けたいです。そこにはいつも心配が尽きないのですが、これからも先生がたと心配を共有しつつ、「この学校をやって良かった」といつか言い合えるようにこれからも頑張っていきます。

 

最終日には、クラス全員の写真付きのメッセージアルバムをプレゼントしてもらいました。湘南ケアカレッジ開校以来、初めてのパターンですね(笑)。ひとり1人の顔写真と言葉が添えてあり、先生方も「凄いねえ~」と言いながら喜んでいました。これを形にするのは大変だったでしょうし、先導してくれたリーダーと協力したクラスメイトさんたちに感謝します。皆さんの気持ちが嬉しいです。ありがとうございました。

このような感じで10ページにわたって。皆さんのことは、決して忘れられません(笑)