みんなのものへ

最近、ひとり1人の先生方と一緒に湘南ケアカレッジをつくってきたことを改めて思い出し、もうすでにケアカレは先生方と生徒(卒業生)さんたちのものになってきていることを実感します。湘南ケアカレッジは先生方と生徒(卒業生)さんたちのためにある、ということです。私たちの周りには、ケアカレのことを(強弱の差こそあれ)想ってくれている人々が増えてきています。先生方を中心とした人間関係の輪が広がっている。たぶんそれは私たちが想像するよりもずっと大きいと思うのです。


先月から今月に入っても、たくさんの卒業生さんたちが教室を訪れてくれました。皆さん突然来てくれるので驚きますが(笑)、先週はほぼ毎日のように、色々なクラスの皆さまが代わる代わる顔を出してくださって嬉しい限りです。それに伴って、たくさんのお菓子などのお土産もいただきました。これだけでお腹一杯になってしまいそうなぐらいですね。教えた御礼に食べ物をいただくなんて、なんだか貨幣制度が出来る前の経済のようで、これは感謝の気持ちのやり取りだと思うのです。

 

教室だけではなく、町田の地域を歩いていても、卒業生さんにばったりと会うことが増えてきました。この前は教室の前の道で、昨年の2月短期クラスのTさんが歩いていたので、声を掛けると、向こうも覚えていてくれました。覚えていてくれたどころか、バックにケアカレのキーホルダーを付けてくれていて、「付けてるよ」と誇らしげに見せてくれました。嬉しいですね。

 

また、うちの近くにある(回る)お寿司屋さんに息子と2人で食べに行ったところ、日曜日クラスのSさんがアルバイトをしていました。最初は誰だか分からないぐらいでしたが、とても明るくテキパキと仕事をしていて、見直してしまいました(笑)。「お金をもらわないと笑顔は見せませんよ」と彼女は冗談で言っていましたが、とても素敵な笑顔でした。また来られることがあればと割引券までいただきました。ありがとうございます。

 

さらに教室の近くのイタリアンにランチを食べに行ったところ、一昨年の8月生のNさんが働いていました。「あれ?」と言うと、向こうも気づいてくれたようで「先生久しぶりです」と元気そうでした。実は彼女が町田の駅周辺で、車いすの方の介助をしていた姿を見たことがあり、さすがに仕事中だったので声を掛けませんでしたが、そのことを話すと、「そうなんです、ガイドヘルパーもやっているんです。今度ガイドヘルパーについて話しましょう。また来てくださいね」とさりげなく営業をされてしまいました(笑)。たまに行くお店なので、彼女がいるのであれば、余計に行きやすくなりました。

 

こうして卒業生さんたちと話していると、(うぬぼれではなく)私たちの仕事の素晴らしさを再認識しますし、他愛ない話の中にも、私たちがこれから取り組むべき課題やチャンスがふと現れることもあります。具体的に言うと、実務者研修などのスキルアップ研修や同窓会、お仕事の情報など。もちろん、出来ることと出来ないことがありますが、私たちにできることから始めていかなければいけない時期が来ているのだと思います。