La-La-LaMano展vol.2

卒業生さんからの紹介で、南町田のクランベリーモールにあるMonbel(モンベル)内で開催されている、「La La LaMano展」を観に行ってきました。クラフト工房LaManoのアトリエ誕生10年目を記念して、この展覧会は行われています。正直に言うと、クランベリーモールに映画を観に行くついでに立ち寄るぐらいの軽い気持ちでしたが、ギャラリーの入り口から一歩、足を踏み入れた瞬間、それが間違いであったことに気づきました。パッと目に飛び込んできたのは、尾崎さんによる動物たちの絵。遠くからでも分かるその独特なタッチと質感は、これがただの記念展示会ではないことを私に知らしめるのに、十分すぎるほどのインパクトを与えてくれました。そこから先、私はひと言も発することなく、まばたきをするのも惜しんで、ひとつ1つの作品を観て回りました。

そこには10年という歳月の重さが確かにありました。宮田さん、稲田さん、五十嵐さん、平野さん、北澤さん、玉置さん、安藤さん、枝松さん、卓さん、天神さん、それぞれのメンバーが、自分の世界と遊び、戦ってきた全てが、昇華されて作品となっています。誰一人として同じテイストや作風のメンバーがいないのも、彼ら彼女らが、自分にしか創れないものを創る自由があるからでしょう。こうして書いていても、私には彼ら彼女らの作品をうまく説明することができません。哲学者のヴィトゲンシュタインは「語りえぬことについては、沈黙しなければならない」と言いましたが、そう、私の範疇を超えてしまっていることについては、私も沈黙しなければなりません。

町田市金井にあるクラフト工房LaManoは、心身に障害をもち、一般就労が困難な人たちが、生き生きと働ける場として1992年に設立されたそうです。LaManoとはスペイン語で手のこと。2006年に6畳ほどの小さなアトリエで3名のメンバーによるアート活動が始まりました。工房では天然素材を使った染め、織りの作業を中心に、メンバー(利用者)たちはそれぞれの持っている力を発揮し、またボランティアの方たちの手も加わり個性ある手づくりの品を作り出しています。また、アトリエ活動では、様々な画材を使ったアート作品の制作や、Tシャツやカレンダーなどへのグッズ化もしています。

私がこの工房や展覧会が素晴らしいと思ったのは、もちろんその作品のクオリティの高さもあるのですが、Monbelというアウトドア用品を扱う企業とタイアップしていること、それによってより開かれた場所で展示ができていること。そして、それぞれの作品にきちんと適正な値段がついていることです。それ以外にも、冊子やバッジ、マグネット、絵はがきも販売されています。作品をつくるだけではなく、それらを広く流通させ、販売するところまで、真剣に考えられている。決して金儲けをしようという目的ではなく、儲けなければ存続していけない、この素晴らしい活動を続けていくことができなくなるという切実さゆえです。そうして全体性をコーディネートする周りの人々の存在が、私にはひしひしと感じられるのです。

ついお土産もたくさん買ってしまいました。

南町田のクランベリーモールの近くにお住まいの方はぜひ展覧会に足を運んで、ぜひ実際に観てみてください。10月25日(日)13:00~15:00には「絵はがきをつくろう!」というワークショップも開催されるそうです。

 

La La LaMano展」vol.2

期間 : 201520151019(mon)111(sun)
時間 : 10:0020:00
*入場無料*
場所:montbell(グランベリーモール店)サロン
   東京都町田市鶴間3-4-1グランベリーモール