10月18日の夜、講師会が開催されました。これまで半年に1度のペースで行われてきて、今回が第5回目となります。先生方が一堂に会する機会は講師会しかありませんので、湘南ケアカレッジにとっては大イベントのひとつです。いろいろな情報の共有をし、話し合いをし、最後は食事をしながら親睦を深めるといういつもの流れ。格好をつけて書くとすれば、過去を振り返りながら、未来を語り合い、今を楽しむという会です。食事会の中で、佐々木先生が「この前、春美先生の授業を見学したけど、ケアカレの先生はそれぞれが大きく違っていて、生徒さんたちは楽しいと思いました」と言ってくれました。さらに、「村山さんが飲みに行きたいかどうかで採用を決めているというのが分かる気がする」とも。そう、一緒に飲んでいても、楽しく、素敵な面々なのです。
湘南ケアカレッジが開校してから3年が経った今、改めて思うのは、仲間に恵まれたということです。仲間なんて言うとおこがましいかもしれませんが、私にとっては一緒に学校を創ってきて、これからも創ってゆく仲間だと思っています。ケアカレがここまで順調に来られたのは、ひとえに運が良かったからですが、その中でも素晴らしい先生方が集まったことは最大の幸運でした。他の学校をとやかく言うつもりは全くないのですが、私は大手の介護スクールで50近い教室を開校したり運営したりしてきましたが、ここまで教える情熱と実力、そして心の温かさを備えた先生方が揃うことは珍しいのです。奇跡的であると言っても過言ではありません。ケアカレの卒業生の皆さまなら、お分かりいただけるのではないかと思います。
今回の講師会の中で、「私たちは何を持っているのか?」というテーマで考えてもらいました。これから先の未来に向けて、湘南ケアカレッジがさらに良い学校に成長していくために、まずは私たちが持っているものに目を向けてみようということです。私たちは未来を心配しすぎたり、過去にとらわれすぎたりして、今持っているものに案外目を向けていないものです。当たり前のことだと思い、見えなくなってしまっているものがあるのです。そこにもう一度目を向けることで、明るい未来へ向けての第一歩が踏み出せるはずです。
「愛着」、「面倒見の良さ」、「介護を伝える力」、「仲間(先生方と生徒さんたち)」、「経験」、「専門性」、「アットホームさ」、「やさしさ」、「笑顔」、「意見が言える環境」、「新しい研修」、「チャレンジする気持ち」、「フットワークの軽さ」、「個性」、「資格」といったところから、「やさしい電球」、「防音サッシ」、「空気清浄機」という物理的なものまで、ありとあらゆるものを挙げてもらいました。これらの要素は私たちの強みであり、この中にこそ私たちが未来に向けてできることの種が含まれているのです。
ここに私がひとつふたつ付け加えるとすれば、「コミュニティ」と「信頼」だと思います。先生方のコミュニティと信頼、卒業生さんたちのコミュニティと信頼、施設や事業所などのコミュニティと信頼、地域とのコミュニティと信頼など、湘南ケアカレッジが開校した当初と比べ、私たちを取り巻くコミュニティと信頼は大きく広がり、気づかないうちにとてつもなく大きなものになっています。
もっと言うと、「私たち」という言葉が示す範囲が広がっているということです。開校当初は先生方と私だけが「私たち」でしたが、今は卒業生さんたちも「私たち」、そしてこれから先、周辺の施設や事業所も「私たち」、最終的には地域さえも「私たち」となり、「私たち」の範囲がどこまでも広がっていけばいいですね。そんな夢を私たちは抱いています。