「オレンジの封筒が届きました!」と電話をしてくれる卒業生さんがいます。湘南ケアカレッジが始まってから、今まで3度、卒業生さんたち宛てにオレンジの封筒を送りました。1回目は介護職員初任者研修修了のキーホルダーを添えてボディメカワークショップの案内を、2回目はコンセプトマガジンを添えて全身性障害者ガイドヘルパー養成研修の案内を、3回目は今年の始めに実務者研修の案内をお届けしました。回を重ねるごとに(卒業生さんたちも多くなってきますので)、発送の準備が大変になってきているのですが、それでもオレンジの封筒が届いたときの、皆さまからの反応が嬉しくて頑張って送っています。
前回は、初年度の9月生の生徒さんからお電話をいただきました。今年の3月から実家がある長野に戻って、施設で働くことになったそうです。かつてその施設で働いていた経験があり、今回、新しく施設を立ち上げるとのことで、「戻ってこない?」とお呼びがかかったそうです。こちらでの生活も安定してきたので、迷いに迷った挙句、親のことも見守らなければならないという気持ちもあって、長野に戻ることに決めたとのこと。「せっかく研修の案内を送ってくださっても、さすがに来られないかもしれないけど、でもこうして縁があるのだから、つながっていたいんです。新しい住所に送ってもらえますか?」とおっしゃっていただきました。もちろんですとも。
オレンジの封筒が届くと、あのときの楽しかったことを思い出すと言ってくださる方もいます。わずか15日間の研修ですが、今でもそのように感じてもらえているのは嬉しいですね。何か新しいことが始まるのだろうかとドキドキすると言う方もいました。また何かのDMが届いたよと思われるのと、何が入っているのかワクワクすると思われるのとでは大きな違いがありますよね。それは卒業生さんたちと学校の関係性によって違ってくると思いますし、講座の案内をただ送るのではなく(送らないと聞いてなかったと怒られるというのもあるのですが笑)、私たちが卒業生さんたちひとり一人に手紙を送るつもりでオレンジの封筒を送っているからではないでしょうか。
そんな気持ちで送っているからこそ、研修に申し込むとか申し込まないとかではなく、「オレンジの封筒が届きました!」と電話があり、そこで話すことで、今の状況や他のクラスメイトさんたちのことも聞けたりすると、送って良かったなと思います。そうした反応があることで、ケアカレのことを覚えてくれているんだ、まだつながっているんだ、卒業生さんたちも頑張っているんだと、改めて知ることができるのです。そして実は、裏を返せば、オレンジの封筒を送るときは、私たちが何か新しいことを始めたというお知らせでもあります。またこれからもオレンジの封筒を送れるように、私たちも新しいチャレンジをしていきたいと思います。