8月日曜日クラスが修了しました。研修の途中の頃から、すでに最後の打ち上げの予定が決まっているような、仲の良いクラスでした。ある特定のグループだけが仲良しなわけではなく、年齢や性別を問わず、それぞれのクラスメイトが互いを知って、認めて、親近感を抱いているような居心地の良さ。何名かの生徒さんは、いろいろあって、こうした研修を最後まで頑張れるか心配という状況でスタートしましたが、「そんな心配も全くなく、最後まで楽しく過ごすことができました!」と感謝していただきました。雰囲気が自分に合ったクラスで学ぶことができて、ほんとうに良かったと思います。
このクラスを象徴するような出来事がありました。あと3回の授業を残して、ある事情で故郷の熊本に帰らなければならなくなった生徒さんがいました。仕事を辞めた関係で、それまで住んでいた寮を出なくてはならず、どうしても介護職員初任者研修を今回のクラスで最後まで通うことができなくなってしまったのでした。クラスメイトたちは彼女との別れを惜しみ、彼女も最後までこのクラスで通いたかったと後ろ髪を引かれながら、最後の授業の日がやってきました。
授業が終わって、全員がメッセージを記した色紙が彼女に贈られました。最年長の生徒さんがクラスメイトを代表して彼女に送った、「ここにいる皆が、あなたのこと、これからも見守っているから」という言葉は忘れられません。全員で記念撮影をしているとき、彼女は人目も憚らず涙していました。彼女の人柄もあったと思いますが、こうして勇気を与え合える仲間は素晴らしいですね。温かい思い出は、彼女だけではなく、クラスメイト全員の心に一生残るはずです。今回は生徒さんたちに、人が人を想うことの大切さを教えてもらった気がします。
湘南ケアカレッジも、介護や福祉について学びに来た生徒さんたちに、勇気や自信を与え、「来て良かった」と思ってもらえる、そういう存在であり続けたいと思います。生徒さんのできないこと探しをしたり、責めたりするのではなく、良いところを見て、褒めて認めるようなマインドを持ち続けたい。それはケアカレの想いであり、先生方の想いでもあり、それは必ず生徒さんたちにも伝わるはずです。そして、今度は生徒さんたちが、介護の現場において、私たちの想いを体現してくれることを願います。
PS
最後には、クリスマス仕様のメッセージボードをいただきました。とても手が込んでいて、おひとり1人の気持ちが伝わってきて嬉しかったです。ちなみに、真ん中に貼ってある写真はお別れした彼女とも一緒に撮ったものです。