感謝し、さらに深く

11月短期クラスが修了しました。年末にもかかわらず、たくさんの生徒さんたちが来てくださって、とても和やかな雰囲気のクラスでした。研修の途中からすでに飲み会が開催されていたように、年代も性別も様々でしたが、積極的に縁を育もうとされていたのが印象的でした。最後には、皆さん「これで終わってしまうのは寂しい」と名残惜しそうに、教室を出て打ち上げへと向かわれました。また、皆さん一生懸命に学んでくれて、とりわけ実技テストにおけるパフォーマンスは先生方も驚くほどの出来でした。最高の形で今年最後のクラスを締めくくれたことに感謝します。色とりどりのメッセージボードも頂戴し、私たちにとっての宝物がまたひとつ増えました。ありがとうございます!

湘南ケアカレッジは今年で4年目、来年には5年目を迎えることになります。新しい学校と言えばそうなのですが、この4年間で70以上の介護職員初任者研修を行い、のべ2000人近い生徒さんたちに教えさせてもらいました。卒業生さんたちはご存じだと思いますが、濃密な研修をこれだけ数多く行っていると、授業の内容だけではなく、生徒さんへの接し方やサービス、その他諸々におけるレベルアップは著しく、少しずつ改善を重ねつつさらなる高みを目指しています。手前みそですが、全体を通してこれだけ質の高い介護職員初任者研修を行っている学校は他にはありません。

 

と同時に、慣れも出てきてしまうのも人間です。私自身、今年は実務者研修が始まって忙しくなったこともありますが、それ以上に慣れてきてしまったことによる失敗やコミュニケーション不足など、たくさんの反省すべきことがあります。適当な仕事をしているつもりはありませんが、もっと丁寧にスピーディーにできたという後悔も多々あります。そして、慣れてしまうことの怖さは、感謝の気持ちを失いがちになってしまうということです。ありがたいと思っていたことが、当たり前になってゆく。周りの人たちの親切や心づかいを感じられなくなってゆく。自分を高めている実感が惰性や不平不満に変わってゆく。同じことを行い、見て、体験したとしても、感じ方が違ってくるのです。

 

これは私だけの話ではなく、誰でも、どの職場でも家庭でも同じでしょう。慣れに対する最も簡単な解決方法は、環境を変えるということです。引っ越したり、仕事を変えたり、違う人たちと付き合ったりする。ただ、そんなことはできない、それが叶わない(難しい)という人の方が多いと思いますので、今いる場所でどうするべきかと考えると、感謝すること、そして深めるということ以外に答えはありません。

 

 

今の仕事に感謝し、もっと深く取り組む。今目の前にいる人たちに感謝して、もっと深く向き合う。そうして感謝の心を忘れず、さらに深くかかわってゆくことで、実は自分の思考の幅が広がっていったり、違った視点を発見したり、新しい人たちと出会えたり、自分自身の世界が狭くなっていたことに気づかされます。慣れてしまったと感じたときには、そうやって自分の背中を押してみてください。私たちはそうしてやってきましたし、これからもやっていきます。おかげさまで、11月の短期クラスは大満足度100%で終了することができました!ありがとうございました。