モチベーションと自信の密接な関係

介護福祉士筆記試験対策講座の最終日が終わりました。試験当日まで残すところあと10日とちょっとという状況の中、小野寺先生が生徒さんたちのモチベーションを高め、自信をつけてもらうことをテーマに授業をしてくれました。できる限り多くの(本番形式に近い)問題を解いてもらい、自分の番が回ってきたら、皆の前で答えてもらう。正解すれば1問ごとに全員で拍手という形で、クラスメイト全員がお互いを盛り上げてゆく。この日だけで50問以上の実戦形式の問題に触れ、正解できたことで、全員が自信をつけて教室をあとにしてくださいました。あとは試験当日まで本人たちが頑張ってくれるはずです。

モチベーションと自信は密接な関係にあります。ここでいうモチベーションとは、分かりやすく言うと、やる気ということ。そして、自信とはできる(できた)という感覚です。やる気とできるという感覚の2つは実に密に結びついていて、自信があるとモチベーションが上がり、より自ら学ぼうとすることでできるようになり結果が出て、自信がつきます。自信がつくことでモチベーションが上がるという面と、モチベーションが上がることで結果が出て自信がつくという面がある。それはどちらが先ということではなく、お互いに影響を与え合うものあり、つながっているのです。

 

モチベーションと自信がつながっていることは、私がかつて子どもたちに勉強を教えていたときに身を以て経験したことがあります。勉強ができない子どもたちは、おおよそにして自信を失っているため、勉強をするモチベーションが湧かず、勉強に対して懸命に取り組むことができないため、結果が出ず、より自信を失ってしまうという悪い循環を辿ってしまいます。その逆もまた然りで、勉強ができる子どもとできない子どもの差はますます開いていくのです。それは勉強だけのことではなく。スポーツでもゲームでも、仕事でも同じことが当てはまります。

 

 

そこで私たち教える立場にいる人にできることは、モチベーションを上げることではなく、できる(できた)という自信を抱いてもらうことになります。途中の経過はどうであれ、最終的にはできるようになり、私たちはそれを褒める・認めるというプロセスこそが教えるということなのだと思います。学びはそこから本人によって始まってゆくのです。モチベーションが上がって、学ぼうと頑張ることで結果が出て、自信がさらに高まってゆくという好ましいサイクルが自然と回っていきます。そう考えると、私たちにできることはわずかなことなのですね。介護福祉士筆記試験対策講座を受けてくださった全員が、合格されることを心から祈ります。