友人知人にそうするように

最近、施設や事業所回りをしていると、「湘南ケアカレッジさんはなぜ生徒さんがそんなに集まってくるのですかね?」と聞かれることがあります。「ひと言では説明できませんが、実際に研修を受けてくださった生徒さんたちが、周りにいる友人知人に『あそこは良かったよ』と言ってくださっているではないでしょうか。そういうつながりや口添えで来てくださる方が多いのです」と答えます。実際に生徒さんたちと話をしていると、そういう方が多いのですから嘘ではありませんが、本当の理由はもう少し深いところにあります。それは、私たちが自分の友人知人にそうするように生徒さんたちと接していて、自分の家族や友人知人にも勧められるような研修を行っているからです。

自分の友人知人にそうするように生徒さんたちと接するとは、生徒さんたちをお客さまとしてではなく、もう少し近しい人として考えて行動するということです。誤解を招くかもしれませんが、これはなれなれしくするということではありません。人間らしく接するということとなれなれしいことの境界線は曖昧です。こちら側と向こう側の違いは、そこに愛情があるかないかの違いだと私は思います。愛情という言葉が重ければ、好意や興味と言い換えてもよいでしょう。その人に対する好意や興味がなければ、言葉も態度も表面的なものにしかすぎませんし、逆にうっとうしいと思われるかもしれません。

 

たとえば、教室における出迎えや見送りや挨拶に始まり、授業の中での声掛けや細かい気遣いまで、生徒さんひとり一人のことを見て、その人のためにできることは何かを考える。そこにはお客さんと従業員、講師と学生という関係ではなく、人と人としての関係が生まれるはずです。せっかく湘南ケアカレッジという学校に来てくれたのですから、これもひとつの縁として、もっと人間らしく生徒さんたちと関わっていきたいと、私だけではなく先生方も思ってくれていると思いますし、開校当初からそのように接してくださっています。

 

そのように接してもらった生徒さんたちは、同じように、先生や学校に対して友人知人と似たような感情を抱いてくれるはずです。先生や学校と生徒というよりも、人と人としてのもう少し深い関係にあるということです。そうした生徒さんたちは、湘南ケアカレッジのことを自分の友人知人のことを勧めるように勧めてくれるはずです。

 

 

その上で、最も大切なことは、自分の友人知人に勧めたいと心から思える内容の研修であるということです。つまり、自分の大切な人に勧める以上、自分たちが提供している研修や商品が、自分の大切な人たちに自信を持って勧められるものか、という問いはとても重要です。湘南ケアカレッジは、生徒さんたちに友人知人のように思ってもらい、自分の大切な人たちに勧めてもらえる研修をこれからも提供し続けていきたいと願っています。

誕生日当日に介護の先生方からお祝いをしていただきました。オレンジずくめのお花をいただき、今年は生徒さんたちのリアクションペーパーにもひと言が!演出がにくいですね(笑)。ケアカレがここまで良い学校になったのも先生方のおかげです。ありがとうございます。