居心地の良さを求めて

日曜日クラスと平日短期クラスが、3月末で修了になりました。どちらも楽しんで演習をして、真剣にテストに臨んでくれる、メリハリのあるクラスでした。介護職員初任者研修が終わる頃には、皆仲良くなったらしく、最終日には打ち上げが行われていました。残念ながら私はインフルエンザに罹ってしまい、最後に皆さまと顔を会わすことができませんでしたが、卒業生さんたちには、いつまでも長くつながっていてもらいたいと心から思います。短期クラスからは春の旅立ちを祝って、桜の木を形づくったメッセージツリーを贈っていただきました(立体は初めてかもしれません)。ありがとうございます!

湘南ケアカレッジは、5年目の春を迎えるにあたって、先生方と個別に面談を行っています。面談といっても、一緒にランチを食べるという企画であり、先生方おひとり一人と場所を変えてゆっくり話ができる機会となりました。これまで一度も個人面談というものを行ってこなかったのは理由があります。それは個人面談をわざわざしなくても良いぐらい、毎日のように先生方と会って、良い話も悪い話もできる環境にするべきだと考えているからです。そのためには、私も毎日教室にいなければなりませんが、顔を合わせて、いつでもお互いに腹を割って話し合える環境をつくることが、個別面談を年に数回行うよりも、もっと大切なことだと思うのです。

 

いろいろなお店でランチを一緒に食べながら、先生方と他愛ない話をしている中で、湘南ケアカレッジがここまでやって来られたことの感謝を伝えました。先生方が毎回の授業で全力を出し切ってきてくださったことがここまでつながってきて、今のケアカレがあると私は思っています。それは授業のクオリティということだけではなく、生徒さんたちに対する思いやりやホスピタリティという目に見えない部分も含め、手を抜くことなく提供してきたからこそ。私と先生方の想いが一致しているので、誰がどの先生と接しても同じような湘南ケアカレッジらしさが伝わってくるのです。

 

「居心地が良いのだと思いますよ」

 

ある先生が、生徒さんたちの湘南ケアカレッジに対する感覚をそう表現してくれました。なるほど、ずっと生徒さんたちと一緒にいてくれる先生方から見ると、生徒さんたちの気持ちを代弁するとそうなるのですね。居心地の良さとは、その場にいることが楽しかったり、落ち着いたり、緊張することなく、自分の素を出すことができるということ。なぜ居心地が良いのかと考えてゆくと、これはあくまでも想像でしかありませんが、すべてにおいて内容や対応が良くて、一致しているからではないしょうか。

 

この全てにおいて内容や対応が良くて、一致していることはとても重要で、簡単そうに見えて、かなり難しいのです。たとえば、初めて湘南ケアカレッジに電話をしたときの内容や対応から、パンフレットが送られてきたときの内容や対応、そして見学に訪れたときの内容や対応、授業が始まってからの内容や対応、先生方やスタッフと話したときの内容や対応など、あらゆる場面において一致しているというと大げさかもしれませんが、ずれが少ないということなのだと思います。パンフレットは良かったけど、電話したときの対応が良くなかったということでもなく、授業は良かったけど先生方の感じが良くなかったということでもない。どこに接しても、ケアカレらしさに触れることができるからこそ、生徒さんたちは安心して研修を受けられるのです。それをひと言でいうと、居心地の良い学校ということになるのでしょうか。

 

 

5年目も、そしてこの先もずっと、生徒さんたちだけではなく、私たちにとっても居心地の良い学校でいられると良いですね。