円のように

「先生方がそれぞれに個性的で良かったです」と生徒さんたちからよく言われます。十人十色という言葉があるように、人はひとり一人が個性を持っており、それぞれが個性的であるのは当たり前ですが、なぜこうも「ケアカレの先生は個性的で良かった」と言われることが多いのか不思議に思っていました。最近になって少しずつ分かってきたのは、ひとり一人がその持ち味を失うことなく輝いていながらも、お互いに足りない部分を補い合って、全体としては円のようにまとまっているからではないか、ということです。

ひとり一人の人間は本来個性的であるにもかかわらず、どの人たちも同じような人間に見える組織というのは確かにあります。同じようなタイプの人間を採用していたり、また同じ職場で働くことで、同調圧力というか、角を削られてしまうというか、同じような考え方やスタイルが身についてしまうことでそうなります。ケアカレはそうではないのだと思います。だから、先生方が素の自分のままの良さを出してくださっているのでしょう。

さらに、先生方が互いの強みだけではなくウィークポイントも知っているからこそ、サポートをすることができるのでしょう。それは相手の良さを分かっていて、尊敬もしているから、その反面にある至らなさをカバーしようと自然に思えるのではないでしょうか。もう少し深いところでいうと、相手の強い部分が自分の弱い部分を補い、相手の弱い部分が自分の強い部分を輝かせてくれるのです。そういう関係を、相手に合わせてつくることができると右のようになります。

 

そして、先生方が個性的で良かったと最終的に思ってもらえるのは、実は全体としては円のような形になっているからではないかと思います。ただ単に個性的なだけですと、それはバラバラになって、ゴツゴツしていて、生徒さんたちにとってはまとまりのない、先生方が好き勝手にやっているという印象を与えてしまうかもしれません。ケアカレはそうではなく、全体として調和が取れているのです。

互いに合致する個性の先生方が偶然に集まって円になったのか、それとも実は円を描くために、それぞれの先生方が自身の形を意識的に、または無意識のうちに変えてくれているのか、どちらか分かりませんし、もしかするとそのどちらもなのかも知れません。そして、いつの日にか、ケアカレのロゴマークのようなハートの形になって、生徒さんたちを迎えることができると良いなと心から思います。