湘南ケアカレッジが開校してから、およそひと月に1度のペースで、介護職員初任者研修の説明会を開催してきました。予約をしないで来ていただくので、毎回、どのような方が何名来るのか分からず、ドキドキしながらお話しさせていただきます。とはいえ、説明会と名のつくものはかれこれ500回以上行ってきていますので、さすがに新鮮さを感じることが少なくなってきた私でも、最近の説明会における変化に気づかずにはいられません。大手の介護スクールでは決してなかったようなことが、湘南ケアカレッジの説明会では起こるのです。
それは説明会の参加者が湘南ケアカレッジについて語ってくれることです。もう少し具体的に言うと、説明会の参加者の友人がケアカレについて語ってくれたことをそのまま語ってくれるのです。たとえば先日の説明会における最後の質疑応答の時間の中で、
「実は私の幼なじみが、こちらで介護職員初任者研修を受けて、今現場で働いています。『迷っているんだったら、こちらに行ってきなよ』と私の背中を押してくれたんです。その幼なじみも、仕事で迷ったときには、ケアカレのホームページを見たりして、あのときの気持ちを取り戻していると言っていました」
と教えてくださったのです。それを聞いた他の参加者も、ケアカレの説明会に来て良かったと思ってもらえるはずですし、申し込みをしたいと思ってくれたはずです(実際に全員が申し込んでくださいました)。これぞまさにリアルな口コミなのではないでしょうか。
別にそういう話を誘導したわけではなく、サクラを用意したわけではありません。自然な会話の中で、友人や知り合いがケアカレは良かったと勧めてくれていることが、すでに説明会の時点でも伝わってくるようになっているのです。大手の介護スクールで何百回も説明会をしてきましたが、そんな声を聞いたことは一度もありませんでした。たったの一度も。
介護職員初任者研修や実務者研修に来ている生徒さんたちに深く聞いていくと、誰々から聞いたとか、勧められたという情報はもっと出てくると思いますが、そうではなくて、私が言いたいのは、口コミがにじみ出るように表に現れてきているということです。これまでに先生方が授業を通して教えてくれたこと、授業外でも親身になって関わってくださったこと、そうしたあらゆる全てが生徒さんたちの心に響き、彼ら彼女たちの周りの人々にも少しずつ届いています。悪い評判は一瞬で広まりますが、こうした良い評価や口コミは時間を掛けて浸透していくものです。この良い循環を止めないように、これからも気を抜かず、謙虚に学校をつくっていきたいと思います。