目に見えないつながり

4月からスタートした介護職員初任者研修の日曜日クラスが修了しました。人数の多いクラスでしたが、全員がひとつにまとまり、とても良い雰囲気で研修全体が流れました。「今までの中でいちばん教えやすかった」と言っていた先生もおり、実際に教えさせてもらうとクラスの雰囲気はより体感できるのですね。教えやすいというのは、皆さんが一生懸命に取り組んでくれて、こちらからの投げかけに対しても反応が良く、お互いに協力しながら良い学びにしているという意味でしょうか。研修修了後の打ち上げにも顔を出させていただきましたが、「この15日間の研修は本当に楽しかった!」という気持ちが、全員から伝わってくるようで嬉しかったです。最後の日には、皆さんからの温かいメッセージが記された色紙をいただきました。ありがとうございます!

 

打ち上げに参加させてもらうと、学校の中だけでは分からなかったことも分かります。それぞれの生徒さんたちが、どのように仕事をしていて、どのようなことに困っているのか。またどのような人生を歩んできて、どのような哲学を持っているのか。どのような趣味があって、どのような家族構成なのか。普段はいたって普通の生徒さんに見えていた方が、意外にもハチャメチャな性格であったりする新しい発見もあります。今回の日曜日クラスは、男性にも女性にも複数のリーダーがいて、周りを盛り上げ、良い方向に引っ張ってくれていましたが、それ以外の生徒さんたちも実は個性が強く、本当に楽しいクラスだったのだなと改めて知ることができました。

 

話の流れの中で、どのようにしてケアカレに来てくれたかを知ることもあります。「実は〇〇さんから話を聞いて、ここに決めたんです(〇〇には懐かしい名前が入る)」とか、「今の職場で一緒に働いている△△さんから勧められました。△△さんのこと覚えています?」とか、「私がケアカレに来た理由は、働こうと思ってあるデイサービスを訪ねたら、資格がないと働けないと断られて、帰ろうと歩いていたところ、途中で後ろから走ってくる女性がいて、『学校に行くならばここに行った方がいいよ』と湘南ケアカレッジの名前を聞いて電話したんです」とか。逆に「来月から介護職員初任者研修を受けに来る□□さんは、私の知り合いです。今通っている学校は楽しいよと紹介しておきました」などと教えてくれます。そのような話を聞くたびに、私の中での卒業生さんたちの関係図は更新され、もう整理するのは不可能なぐらいに複雑に、それぞれの生徒さんたちはつながり、結びついていっているのを実感します。

 

 

湘南ケアカレッジが開校してから4年間、ひとつひとつの授業やクラス、ひとり一人の生徒さんたちを大事にしてここまでやってきました。先生方が素晴らしい研修を提供してきてくれたおかげで、目に見えない良い評判や口コミが、町田や神奈川の地域に広まっているのを感じます。友だちの友だちは皆友だちと言うように、ケアカレの卒業生の友だちは皆卒業生のようなつながりが生まれているのです。どれだけ立派なマーケティングや広告でも、決してコントロールできないのが人の気持ちであり、学校に対する評判や信頼です。そのような目に見えないものを、先生方と協力しながら、卒業生さんたちと交流しながら、これからも時間をかけてつくっていきたいと思います。