深く関わり、受け入れる

2月短期クラスが修了しました。介護職員初任者研修の3日目から、授業後に飲み会に行く人たちが出るほどの盛り上がりで、とにかく楽しく、真剣に、やるべきところはやる、メリハリに富んだクラスでした。決して一部の仲の良い人たちだけが盛り上がっているわけではなく、クラスメイトの一人ひとりがつながっていて、それぞれが互いの違いを認めつつ、受け入れ合っているのです。「たった15日間で、こんなに仲良くなれるなんて思いませんでした」と皆さん口にされていたのが印象的でした。

 

先ほど、3日目からと書きましたが、卒業生ならば思い出してもらえるはず、そうコミュニケーションの授業における他己紹介が行われる日です。湘南ケアカレッジでは自己紹介ではなく、他己紹介という形をとって、これまでにしてきた仕事や学んできたこと、趣味や特技、性格、そして介護職員初任者研修を受けようと思った動機など、それぞれの人となりをクラスメイトたちに知ってもらいます。今回のクラスは、この時点ですでに盛り上がって、「飲みに行きましょう!」となったということです。

 

コミュニケーションの授業を担当した阿波加先生も、「これまで70回ぐらい他己紹介をやってきたけど、もしかすると一番盛り上がったクラスかもしれません」とおっしゃっていました。ただ盛り上がっただけではなく、ひとりの男性が「実は、介護の専門学校でいじめられて退学したことがあります」と告白したところ、励ましの声が上ったというシーンもあったそうです。カミングアウトできる勇気も素晴らしいし、それを自分たちは受け入れるという宣言までが他己紹介にてできていることが凄いですね。「他己紹介をしてくれた阿波加先生には感謝します」とおっしゃっていた生徒さんも確かにいました。

 

最終日には、久しぶりにメッセージボードを贈っていただきました。背面がコルクになっていて、フニャフニャしているので後で板かなにかで加工してくださいという注文付きでしたが(笑)、何度いただいても嬉しいものですね。つくる提案をした人、協力してつくってくれた人、優しく陰から見守っていた人、皆の気持ちがひとつになって完成したメッセージボードなのだと思います。授業終了後には打ち上げにも誘っていただき、おひとり一人と話ができました。そこで語られていたのは先生方への感謝であり、ケアカレに対する愛着であり、クラスメイトへの愛情でした。

 

 

たった1ヶ月に満たない中でのつながりや縁ですが、生徒さんたちにとっては人生のひとコマとして、私たちにとっては1つのクラスとして、このような場所や体験をつくり出すことができたことを先生方と生徒さんたちに感謝し、誇りに思います。