励まされている

ここのところ、立て続けに実務者研修のクラスが修了しています。介護職員初任者研修に比べると、たった7日間しかありませんので、どうしても授業は急ぎ足になりますし、生徒さんたちと個人的に関われる時間も少なくなってしまいます。そのあたりは実務者研修がスタートしてからずっとジレンマとして抱えていますが、昨年の途中あたりから、ケアカレ(先生方)と生徒さん、またクラスメイトさんたちの間の距離がグッと縮まるクラスが増えてきたように思えます。最後の挨拶で前に立ってみると、生徒さんたちの雰囲気やリアクションから、どれだけそのクラス全体が充実感を持って修了していくのかを感じることができるのです。今回もお互いにとってとても親近感のあるクラスでした。

生徒さんたちからのリアクションは、生徒さんたちの前に立って初めて最も感じることができます。それを言葉で説明するのはなかなか難しいのですが、生徒さんたちの視線や表情に始まり、自分が発した言動に対する反応に至るまで、一人ひとりの生徒さんのありとあらゆる要素が人数分合わさって、そのクラス全体の大きな反応として感じることができます。温かい反応であったり、どこか冷めた反応であったり、鋭い反応であったり、つかみどころのない反応であったりします。先生はその反応に一喜一憂しながら、それに合わせて授業を進めていきます。どこかオーケストラの指揮者に似ているのかもしれません。

生徒さんたちの前に立って話すことで反応を肌で感じるのではなく、実務者研修ではリアクションペーパー、初任者研修ではアンケートを書いてもらうことで、そのクラスがどういう状況にあるのかを掴むことができます。その言葉の端々にある生徒さんの気持ちを読み取ることもあれば、行間に書かれている想いを想像したりもします。ほとんどは生徒さんたちからの学びの声であり、感謝の気持ちであり、私たちはそれらの反応を読むことで、嘆いたり喜んだりします。そして何よりも励まされるのです。ちょっと大げさかもしれませんが、先生をやっていて良かった、学校をつくって良かったという気持ちが湧いてくる瞬間です。

 

 

実務者研修6月土曜クラスの皆さまから、ケアカレカラーのメッセージ集をいただきました。季節も季節だけに最初はパンプキンかと思ったのですが(笑)、エプロンでした。エプロンの後ろの紐をほどいてページを開くと、生徒さんたちの感謝の言葉が綴られていました。ケアカレの初任者研修の卒業生さんが提案して作ってくださったようですね。ありがとうございます。こうした形でのリアクションは、私たちにとって生徒さんたちからの最高の褒めであり、認めであると思います。私たちは実務者研修を通して、現場で頑張っている方々を褒め、認め、励まそうと思ってやっていますが、最終的には私たちがそうしてもらっているのですね。互いに褒め、認め、励まし合うケアカレの文化を、これからもずっと続けていけたらと願います。