小さなチーム、大きな仕事

湘南ケアカレッジでは半年に1度、講師会が開かれます。今回は残念ながら看護師の先生方が参加できませんでしたが、たくさんの先生たちが一堂に会してくださり、サプライズなお祝いもあったりして、楽しい会になったと思います。上半期の振り返りから未来へ向けての取り組みについて、いつもは教壇に立っている先生方の前でお話させていただきました。その後、ボーナス支給式、そして懇親会という流れになりました。

 

懇親会では、普段一緒に授業をしている先生同士でも、別の場所でご飯を食べながら話すとまた違った顔を見ることができますし、普段は顔を合わせない先生方も、ざっくばらんに話をすることで親交を深めていただくことができます。何といっても、美味しい食事をしながら、素敵な人たちと過ごすのはかけがえのない時間ですね。今回で11回目の講師会になりますが、最初とほとんど変わらないチームの顔ぶれを見て、嬉しく思いました。

 

 

講師会の中ではあまり触れることができませんでしたが、湘南ケアカレッジの大元となる株式会社ワークシフトの企業理念は「小さなチーム、大きな仕事」です。ケアカレを立ち上げるときにちょうど読んでいた本のタイトルから拝借しました(笑)。読んで字のごとく、小さなチームで大きな仕事をしましょうという意味であり、また小さなチームだからこそ、大きな仕事ができると考えることもできます。つまり、少数精鋭ということです。

 

ここで言う小さなチームとか、大きな仕事とは、具体的には何を示しているのでしょうか。チームの大小は単純に人の数だと考えてください。会社の規模と考えても良いと思います。仕事については、何をもって大きいと考えるかというと、その仕事が持つ意義であったり、他者や社会に与える影響の大きさであったりします。ただ単純に売り上げが大きいということではなく、それをすることで世の中をどれだけ良い方向に動かし、インパクトを与えることができたかということです。

 

 

私は小さい頃から、良い学校に行って良い会社に就職すると幸せになると教えられて、そう信じて育ってきました。ここでいう良い会社というのは、大きな会社と同義でした。そのとおりに生きて、大きな会社にあこがれて就職活動をした時期もありましたし、大きな企業・学校でも働いてみました。しかし、大きな企業が大きな仕事をしているのではなく、規模が大きいだけで、中身はスカスカだったのです。そこには私が思い描いていたような仕事はほとんどなく、もちろん幸せも多くありませんでした。

 

そこで小さな会社で働いてみたり、自分で仕事をつくったりしてやっているうちに、自分には何ができて、何ができないのか、はっきりしてきたのです。そして次第に、チームのそれぞれのメンバーが、自分というものを発揮して働くことは楽しいと思うに至りました。「鶏口牛後」という故事成語にあるように、世間体を気にして大きなチームの一員になろうとしていたことは、今となっては恥ずかしい思い出です。

 

 

だからこそ、ひとつのテーブルを一緒に囲めて食事ができるぐらいの小さなチームで仕事がしたい、そしてせっかく仕事をやるからには、小さな仕事ではなく、大きな仕事がしたいと思っていました。そのような想いの元に集まってくれて、一緒に大きな仕事をしようとしてくれている先生方には感謝の気持ちしかありませんし、私も負けないように、もっと大きく考えて実行していかなければいけないと勇気づけられた1日でした。これからも、よろしくお願いします。