慣れてきた時こそチャレンジしよう

第12回目の講師会が行われました。当日、体調が優れずに参加できない先生が多く、全講師会にならなかったことは残念ですが、集まってくださった先生方は最後まで楽しんでくださったと思います。年に2回のペースで開催してきましたので、湘南ケアカレッジが開校して丸6年が経ってしまったことになります。介護職員初任者研修だけでも2600名以上、実務者研修を合わせると3000名をゆうに超える卒業生さんが、ケアカレに来てくれたことになります。開校当初は、「卒業生さんが1000名を超えたらすごいね」なんて夢を語るように話をしていましたが、いつの間にかここまで来てしまいました。

 

しかも単なる数字だけの3000名ではありません。顔が見えない、誰が誰だか分からない卒業生であれば、3000名だろうが1万名だろうが、そこに意味はありません。湘南ケアカレッジは、一人ひとりの生徒さんたちと向き合って、お互いが顔を知り、つながっている3000名だからこそ、大きな意味があると思います。私だけではなく、先生方もそういう意識を持って生徒さんたちと関わってくれたおかげで、100期生のお祝いもすることができたのだと思います。ありがとうございます。

 

とはいえ、6年間も続けていると、私たちには慣れが出てきてしまいます。介護職員初任者研修は丸6年、実務者研修も3年、少しずつ内容は変わってきてはいますが、同じカリキュラムの研修を同じチームで繰り返しました。生徒さんたちにとっては、その研修やクラスが初めてであり、一回性のものですから、私たちも全力でその一回性を楽しんではいますが、それでも全体としては同じことを続ければ慣れが生まれてしまうのは仕方ありません。

 

慣れることの何が問題なのでしょうか。もちろん、習うよりも慣れろと言うように、慣れることであまり意識しなくても上手にできるようになることは確かです。しかし、慣れたことでそれまでは喜びや楽しみであったことが、当たり前に感じるようになってしまい、それだけではなく、慣れて余裕が生まれたことで、周りの環境や人々の悪いところやできていないところに目が行くようになってしまいます。モチベーションが低下してしまったり、文句ばかり言ってしまうようになったりもします。つまり、慣れすぎて飽きてしまうことが問題なのでしょう。

 

多かれ少なかれ、誰にとっても慣れや飽きは訪れます。そして、私にとっても、慣れによる飽きは大きな課題のひとつでした。これまで約5年というスパンで会社を変えてきましたが、その都度、「チャレンジングではなくなってしまったから」というのが転職の理由でした。さすがに自分で学校を始めた以上、転職するわけにはいきませんので(笑)、自分にとっての慣れや飽きにどのようにして抗うのかは永遠の課題であり、考えた末にひとつの結論にたどり着きました。それは自分の転職理由に答えがありました。

 

 

慣れや飽きを克服するには、自分からチャレンジすることです。目新しいことをやってみることもそうですが、自分には少し難しいかもと思えることや出来そうもないことに挑戦することです。簡単すぎてすぐに出来てしまうことは、慣れて飽きてしまいますからね。そうやって、小さな挑戦から大きな挑戦まで、チャレンジし続けることによって、私たちは慣れや飽きの呪縛から逃れることができるのです。周りの環境や人たちの悪口ばかり言っていたり、文句ばかりで日々を過ごしているなと思ったら、チャレンジが足りないのかもしれません。慣れてきたな、飽きてきたなと思ったら、チャレンジしましょう!