できることをする

正月明けごろ施設・事業所の採用担当者さんと話していると、インフルエンザが今年はあまり流行っていないと耳にし、少しほっとしていたのが随分と前のことのように思えます。それから、新型コロナウィルスのニュースが瞬く間に広がり、楽観的な私も介護・福祉の仕事はこれからどう変わっていってしまうのだろうかと漠然とした不安を感じていました。

 

私が支援員として働いている障害者の方が暮らすグループホームも、徐々にその影に飲み込まれていました。ご利用者さんが楽しみにしている土日のガイドヘルパーが中止となり、ついで平日の日中を過ごす通所も休業。行き場がなくなったご利用者さんは、グループホームで24時間過ごすことになっていました。それはこれまで何十年とかけて裾野を広げてきた日常が、小さく小さく織り畳まれていっているようで、窓の外を物欲しげに見ているご利用者さんの後ろ姿に切なさもこみあげました。

 

また、グループホーム内でマスクを常時着用しての支援は、とにかく表情が伝わりづらく、目の細い私は少し顔の緊張を解こうものなら「怒っているの?」とご利用者さんから心配される始末。マスクで口元が隠れるだけで、表情の受け止め方はそれほど変わるのかと、反省しました。

 

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