一体感を高めていこう

介護職員初任者研修10月短期クラスが終わりました。初日を担当した望月先生が、「こんなに反応の良いクラスは久しぶり」と嬉しそうに語っていたように、最初から学ぼうという雰囲気にあふれている素晴らしいクラスでした。座学が終わって、実技に入っても同様に、決して手を抜くことなく、一つひとつの演習に積極的に取り組んでくれていました。先生方にとってもハッピーな研修だったのではないかと想像します。14日目の実技のテストが終わって、先生方から出た言葉は、「一体感があったよね」でした。クラス全体が、より良い実技になるように頑張ろうという同じ気持ちでひとつになったということです。改めて、ケアカレの原点であり、学校としてあるべき姿を思い出させてくれたクラスでした。

 

湘南ケアカレッジの原点は、やはり一体感にあると思います。生徒さんたちは介護を学ぶことを通して、先生方は教えることを通して、周りの人たちと心をひとつにして楽しむということです。一体感のあるクラスでは、生徒さんたちはお互いに高め合うこともできます。ときにはクラスメイトの頑張りを見て、自分も頑張ろうと思えたり、また自分が上手くできていることがあれば、クラスメイトに教えることで相手も自分もさらに上達します。一体感は良い方向にさえ向けば、自分だけでは決して得られなかった力を得られたり、また相手をより高く引き上げることができるのです。

 

せっかく学ぶのであれば、最高の体験を手にしてもらいたいと願います。ひとりで研修に来て、ひとりで帰って、ひとりで修了するのではなく、いつの間にか皆と仲良くなって、最後は全員で一緒に修了することが大切です。そういう人間らしい研修は一生の思い出になります。たった15日間でも、ただ資格を得るために通って記憶の片隅にも残っていない研修ではなく、楽しかった思い出と共に一生記憶に残る研修の違いは、周りのクラスメイトや先生たちとどれだけ心が通い合ったかにあると思います。気持ちがひとつになる一体感を味わうことができたなら、その研修は成功したといえるのではないでしょうか。

 

 

11月短期クラスの成功から学んだことは、実務者研修も同じように一体感を高めていかなければならないということです。介護職員初任者研修と違ってわずか7日間の研修ではありますが、その短い期間でもできる限りにおいて一体感をつくり上げることが何よりも大切だということです。私の感覚ですが、実務者研修はまだ周りのクラスメイトとのつながりをつくれずに修了してしまう人が少なからずいると思います。授業内容の細かい改善ももちろん必要ですが、鍵となるのは一体感を持って学んでもらうことです。それが欠けていると、どれだけ学びが深くても、楽しくはありませんし、人生の記憶に残してもらえないのです。来年度に向けて、どのようにすればさらに一体感を高めていけるかを先生方と考えていきたいと思います。