誰かのおかげで生きている

7月から始まった実務者研修の火曜日クラスが修了しました。初任者研修の卒業生さんが多かったこともあってか、とても雰囲気が良く、生徒さん同士の関係性も良く、まとまりのあるクラスでした。最終日の医療の授業のおわりに、村井先生が「今年教えたクラスの中で一番楽しかったです。それは皆さんの人柄があってこそだと思います」とおっしゃっていたように、私たちにとっても教え甲斐のある、教えていて幸せなクラスでした。わずか7日間でお別れするのが残念に思いますが、今年介護福祉士を受験する生徒さんは合格して、来年以降に介護福祉士試験に挑戦する生徒さんは筆記試験対策講座などで、ぜひまた遊びに来てくださいね!

学校で授業をしていると、研修をより良いものにしてくれているのは生徒さんたちであるということが分かります。誰かに何かを教えたことのある方は共感してくれるはずですが、同じことを同じように教えていたとしても、教えられる側の姿勢いかんで全てが変わってきてしまうのですよね。教え上手と言うものがあるとすれば、教わり上手もあるのです。先生が生徒を育てつつ、生徒さんによって先生も育つということです。お互いの相互作用によって、教える/教えられるは成立しているのですね。

 

それは学校に限ったことではないかもしれません。介護の世界でも、介護をする側とされる側の共同作業で良い介護が成立するのでしょう。「ありがとう」と言ってくれたり、こうしてほしいと言ってくれたり、もしかすると悪態をついたりする利用者さんでさえ、介護者を育ててくれているのかもしれません。逆に言うと、私たち介護者は常に見られていて、利用者さんは介護者の鏡になっていることだってあります。藤田先生が「利用者さんが思うように動いてくれないときは、自分に何か原因がないか振り返ってみてほしい」とおっしゃっていたのは、そういうことだと思います。私たちは、誰かのおかげで生きていて、他者から学び、そして影響を与え合っているのです。

 

 

今回のクラスには聴覚障害のある生徒さんもいらっしゃって、手話翻訳者の方々にもお手伝いいただき、無事に修了することができ安心しました。私たちにとって初めての経験でしたが、ご本人の学びたい気持ちが素晴らしいと思いましたし、私たちにとっても大きな学びになりました。何よりも、特別なことをせず、いつも通り普通にケアカレの授業ができたことが良かったと思います。最後は、鳩サブレまでいただきました。そして、生徒さんたちからは、写真付きの色紙までいただきました。ありがとうございます。湘南ケアカレッジにとっても、大切な思い出のひとコマとして教室に飾らせていただきますね。