家族のように

8月短期クラスが無事に修了しました。10代の学生さんから70代の方まで、夏休みのクラスならではの、年齢層の幅広い生徒さんたちが集まりました。男女の割合も半々ぐらいだと思います。にもかわらず、年齢や性別など関係なしに、とても楽しく和気あいあいとした雰囲気のクラスでした。最終日を待たずして授業後に飲みに行ったりもしていたみたいですね(笑)。私はこうして生徒さんたちが仲良くしてくれるのを見るだけで嬉しくなります。生徒さんの自宅の庭で採れた野菜を持ってきてくださったり、開業の相談を持ち掛けてもらったり、携帯を失くしてしまったけど出てきた騒動など、全ては楽しい思い出です。

開校当初は「世界観が変わる福祉教育を提供する」という理念を掲げていましたが、長い間学校を続けてきて、それよりも大切なのは生徒さんたちの仲が良いことだと思うようになりました。私たちが素晴らしい授業を提供するのは当然のこととして、それだけでは全体の満足感はマックスまで達することはなく、やはり研修における人間関係がこそが最も重要だと知ったのです。

 

その人間関係とは、生徒さん同士の関係性、生徒さんと先生の関係性、そして生徒さんと学校の関係性の3つがあります。大切な順に並べてみると、生徒さん同士の関係性>生徒さんと先生の関係性>生徒さんと学校の関係性になりますが、実はこの3つの関係性が全て満たされないと、研修全体としては不完全なのです。

 

クラスメイト同士の仲は良くても、先生との関係性が悪くて対立してしまったり、もしくは生徒さん同士が集団になって学校にクレームを入れたりすることは、他の学校では良くあることです。生徒さんたちと先生、学校の間のどこかで分断が起きてしまうと、たとえ一方は仲が良くても、その分、他方との対立は深くなってしまうのです。

 

湘南ケアカレッジではそのようなことが今まで一度も起こっていないのは、3つの関係性が上手く行っているからだと思います。小さい学校ゆえに関係性をつくりやすい面はあると思いますが、それぞれの距離が近く、垣根がほとんどない状態だからではないでしょうか。生徒さんも先生方も鏡ですから、私たちが事務的に接してしまうと相手も事務的になってしまうのです。そのような事務的さがケアカレには全くと言ってよいほどないはずです。

 

 

少なくとも私は一度ケアカレにかかわった人は家族のように思っています。私だけではなく、(研修に参加したことのない方々には分からないかもしれませんが)クラスメイト同士も家族のような存在になると思いますし、先生方も生徒さんに対して家族のように接してくれていると思っています。家族だからと言ってなんでもするわけではありませんが(笑)、家族のように大切に想って、親身になりたいと思っています。これは仕事だからではなく、生き方の問題かもしれません。せっかくこうして人と関わる以上は、豊かな関係性をつくりたいですよね。これからも8月短期クラスのような幸せな研修をつくっていきたいと思います。

 

8月短期クラスの方々からド派手なメッセージボードをいただきました。実は144期生のところにライトが設置されていて、スイッチを入れると輝くのです。暗くしてみると分かりやすいと思います。電光はケアカレ初ですね。まさかこの手があるとは(笑)。