
実務者研修の4月土曜日クラスが無事に修了しました。今回の土曜日クラスは、個性的なメンバーが揃ったこともあり、最初のうちは上手くいくのか心配もありましたが、回数が進むにつれ、次第にクラスメイト同士の結びつきが出てきて、最後はとても雰囲気良く終わることができました。最終日には、皆さんでLINE等の連絡先を交換していて、近いうちに打ち上げをするそうです。現場で働いている生徒さん同士は、一旦、仲良くなると長く続きますので、ぜひその縁やつながりを大切にしてもらいたいと思います。

それはそうと、最終日に先生方と私にもプレゼントを持ってきてくれた生徒さんがいました。私の分を開けてみると、高級お菓子と日本酒の「澪フローズン」とおつまみが入っていました。美味しそう!と思ったのですが、実は私はお酒が飲めないので、泣く泣く先生に持って帰ってもらいました。先生方へはぽたぽた焼きとチョコレートの差し入れです。休憩のときやご飯を食べ終わったあと、先生方がおやつとしてポリポリ食べているのを知っているのでしょうか(笑)。かゆいところに手が届く贈り物です。
また、施設で作ったというひまわりのお飾りもいただきました。小さい方は事務所のペン立てに差し、大きいものは教室の入口のところに、夏の間は飾らせていただこうと思います。まさに今年のこの暑い夏にはピッタリですね。手づくりで、こんなにも綺麗なひまわりができてしまうのは驚きです。メッセージでも、たくさんのありがとうをもらいましたが、こちらこそありがとうございます。こうして感謝を伝えられるって素敵ですね。
感謝を伝えられる人がいることで、全体の雰囲気も大きく変わります。お互いに良いところを見て、高め合うことで、それぞれが輝くのです。ひとり一人の人間の力は大きいのです。私たちは結局のところ、自分の鏡の世界で生きています。ありがとうと感謝をすれば、ありがとうと感謝される。ニコっと微笑めば、笑顔が返ってくる。その逆も然りで、バカにすればバカにされる。攻撃すれば反撃される。良くも悪くも、与えたものが自分にも返ってくるのです。自分に返ってきているものは、自分が与えたものだという見方もできるでしょう。世界を変えたいならば、まずは自分が変わらなければいけませんね。それは遠回りのようで近道なのだと思います。
このようなやりとりがあると、改めてこの仕事をやっていて良かったと思えますね。私たちは介護の学校という箱の中で、介護・福祉教育を教えることを通して、人間同士の交流をしているのです。この仕事の最大の目的は、授業をすることでもなく、もちろんお金を稼ぐことでもなく、人としてのやり取りをすることです。もっと言うと、心の交流をすること。それは綺麗ごとではなく、仕事の本質なのではないでしょうか。
どれだけお金が儲かっても、どれだけ人気があっても、どれだけの人がその作品を観たり、商品を使ったりしても、そこに人と人としての心のやり取りが生まれなければ、何の意味もありません。ただ単にお金と人と時間が左から右に流れて、数字が変わったにすぎません。僕たちは仕事に慣れてきてしまうと、ときとしてこの原点を忘れてしまいがちです。効率良く仕事ができるようになっても、大切なものを失ってしまっては、その仕事をする意味がないのです。湘南ケアカレッジは、これまでと同じように生徒さん一人ひとりと関わり、お互いの心に残るやりとりや交流が生まれることを目指したいと思います。